口呼吸と噛み合わせの関係
こんにちは。にしだ歯科医院です。
今回は、口呼吸と噛み合わせの関係についてお話ししていきます。
前回は口呼吸になる原因や、口呼吸により生じるリスクについてお話しました。そのほかにも、口呼吸が与える影響として大きなものに「噛み合わせの変化」が挙げられます。なぜ口呼吸をしていることで、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうのでしょうか。
ポイントは「舌の位置」
口呼吸と噛み合わせが一体どのように関連しているのか、なかなかイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。この関係性を紐解くポイントが、「舌の位置」です。日頃あまり意識することはないかもしれませんが、理想的な舌の位置は【舌の先端が上顎の前歯の裏に軽く触れる程度の位置】が理想とされています。しかし、舌の筋肉が弱いと、舌を正しい位置にキープすることができず、下顎の前歯の裏側に位置するようになります。舌が低い位置にあることにより気道が圧迫され、鼻で呼吸するのが辛い状況が生まれ、口で呼吸する方が楽になり、口呼吸が常態化してしまうのです。
舌の位置が噛み合わせに与える影響
舌が正しい場所に位置していないと、無意識のうちに舌を歯に押し付けるような癖が生まれることがあります。口呼吸や低位舌により舌やお口周りの筋肉の発達が抑制され、出っ歯や開咬、空隙歯列など、歯並びや噛み合わせに大きな影響を与える原因となるのです。
当院で「シセイカルテ」を作ってみませんか?
当院では、AIによる姿勢分析システム「シセイカルテ」を導入しております。複数の写真を撮影するだけでAIが自動で姿勢の歪みを分析し、その結果はスマートフォンで見ることもできます。口呼吸や舌の位置が姿勢に与える影響については次回以降のブログで詳しくご紹介しますが、ご自身がどのような姿勢になっているかということを、数値で可視化することができます。
まとめ
このように、口呼吸によって歯並びや噛み合わせが悪くなる原因は、舌の位置にあります。ふとした瞬間にご自身の舌がどこにあるか、意識してみるとよいでしょう。
「シセイカルテ」を用いた姿勢チェックや、矯正治療ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
2024年1月11日 (木)
カテゴリー : 口呼吸と鼻呼吸